ゆとりが叫ぶFuck the World

アラサーゆとり世代が映画、音楽、ゲームなど自分が今まで接してきたもの通じて感じたことを残す記録

スパイダーマン ノーウェアホームとマトリックス ネタバレあり感想 これを許してもいいものか

去年の11月から年末にかけてコロナ感染者数も落ち着き映画館に行く機会が増えてきた。

その中で直近見た2本の映画を見て思うことがある、「マトリックス リザレクション」と「スパイダーマン ノーウェアホーム」だ

 

どちらの作品も自分が小さい頃から映画が作成されている作品

マトリックスについては自分は大きく影響を受け、何年も前に一回決着がつけられている作品であり、空白期間を開けての新作。スパイダーマンについてはサム・ライミ版から見ているが何度か作品をリブートしながら今まで継続的に作品が公開され今回が最新作となっている。

 

正直どちらの作品も好きだ、だから新作については期待していた。

しかし両作品は少し期待の毛色が違うもので、マトリックスについては今頃どんなものを見せてくれるのだろう、自分の記憶が汚されるのではという不安も正直あった。

スパイダーマンについては前情報で過去作の敵が出る、また安定してそれなりに面白いマーベル作品ということでそりゃ面白いでしょという期待をしていた。

 

結果としてどちらも自分は好きな作品であるが過去作品の扱いという部分でちょっとどうだろうという気持ちが残ることとなった。

 

マトリックススパイダーマンどちらについても過去作のファン向けの喜ぶ要素をガンガンと詰め込んでいるがマトリックスは少しそこが物足りなかった。

アクションは一つのマトリックスの魅力だと思うがそこが目新しいものがなかった。

ネオは終始弾除け君みたいになっておりずっと手を広げているだけ。戦闘シーンについても同じキアヌのジョンウィックなどに比べると新しいものをやろうというよりかは、まぁマトリックスよなーという雰囲気はあるくらいのアクションに。

一方スパイダーマンはストレンジとの追いかけっこの映像表現はシリーズで何回か披露されているものであったが楽しいもので、それ以外のアクションという部分でも派手に動いて面白いものが多かった、ここは流石に期待を裏切らない。

 

どちらもいい映画なのだけど過去作のキャラクターの扱いについては疑問が残った。

マトリックスは同一人物を使用しつつ新キャラクターを投入、そして懐かしのキャラとは同じキャストではないがいろいろと理由をつけて登場をさせるというサービスで前3作のストーリーを覆してしまう部分が今回のストーリにはあるがある程度過去やったことは無駄にはなっていなかった、そして新しい話を追加する贅沢なプロローグといった感じだった。

一方スパイダーマンについては全員同じキャストが演じている過去キャラクターがこれでもかというくらい全面に出てきてストーリーに参加する。そして過去のあれこれを精算していくというストーリー、ここがどうにも腑に落ちない。

なんだか今更になって過去から引っ張り出してきて幸せになりましたね、過去の遺恨を精算できましたと言われてもうーんという感じ、過去自分が味わったり考えて感じたその時の映画の感想や感覚を今頃になって否定とまでは行かないが手を加えられたようでどうにも納得いかない。またそれぞれの時空に過去キャラクターは返されているため今後のストーリーには関係なくなっていく、今のストーリーとは地続きにならない感じがあり、無責任に感じる。マトリックスはストーリーが地続きなのでそこの部分の責任はとっているのかと。とにかく今頃になってキャラクターを出されるのは嬉しいがなんかその時にやっていたことが全部間違えのように修正しなくてはいけない対象になっていてそれを治していくというのは後出しな感じだし、あのときこう思ってましたなどのことを過去作の登場人物からいまさら語られてもなんとも言えない気持ちになった。

 

とここの部分は文句はあるがどちらの作品も見ている間は最高に面白かった。

けど今後のマーベル作品には正直脱落しそうな自分がいる。

今までは年数回のイベントで映画館に行けばストーリーを追える作品群だったが最近はディズニープラスなどで配信限定ドラマなどでストーリーが追加されるのでこの部分については怒りを覚えている。そりゃいろいろな作品が切れ目なく見れるのはいいと思うけど映画という媒体で見たいのであって、ドラマまでは追いたくない自分がいる。そこまでのファンだろと言われればそれまでだが途中まで映画という形式で楽しみにおっていたものが急にあれもこれもとなるのはなんだかなーという感じ。そしてそれらをすべて追っている前提で話が今後進んでいくと思うと正直追う気がなくなる。広がる世界観はいいがそれを次々に消費させるためにより膨大に消費するものを提供してくる今の姿勢についてはどうかと思う、ずっとこの世界から逃さないように、作品が消費し尽くされないようにどんどん作品を投入していく今が続くようであれば今後その弊害が出てくるのではないかと思う。喜んで消費してその世界にズブズブとハマる人だけならいいがより排他的なコンテンツにならないかが心配だ。

BF2042はクソか?

先週ついに正式にリリースされたBF2042

オープンベータ、先行アクセスとプレイして今感じることを書こうと思う。

 

前段としてBFといえばローンチ当初はクソクソと言われるのはいつものことのような気がする。

なんだかんだ文句言いながら遊び方がわかってきたりアプデが入ったりで遊べるようになる。

と、今回もそうかなと思ったがベータからの違和感が何も改善されていない、そして改善するにしても結構大変じゃないかと思う根本的なゲームデザインが見えてきてもしかしてこれは本当にクソなのではと思ってしまう。その点をいくつか考える。

 

・マップがクソ

これはどこでも言われているがとにかくマップがクソ。

ロケーションとしてはあまりかぶっていない(市街地だとか砂漠だとか)ので違うマップ感はあるが、ここで戦えるのかとかこのマップのここはこうなっているのかという驚きや、プレイの衝撃は少ない。

またただ単にだだっ広い、遮蔽物がない平野が多いなどあり、ここでこう戦ったらとか、ここが激戦区などというのがあまりな印象。

地点から地点でお祈りしながら打たれないことを祈って走るみたいなことがあり、結局旗の周りも敵がいないなどがあり走っている時間のほうが長い。

なので自分はコンクエはやらずにブレークスルーしかプレイしていない。プレイ時間に対して接敵時間がコンクエだと少ないからだ。別にゲームでマラソンしたいわけじゃない。

 

分隊スペシャリストシステムがクソ

まず人数増えて、マップも広いのに4人分隊はどうかと。マップが広がった割に分隊が少ないとリスポーン地点が少ないのでプレイに幅が広がらない。

また特に分隊の連帯感もなく、分隊で固まって動くというプレイが今作には少ない気がする。

これの原因はスペシャリストと武器の選択肢だろう。今までは衛生兵は回復、突撃兵は対兵器、工兵は弾まき、偵察はドローン、スポットみたいに役割が別れていた。そして使える武器も別れているのである程度分隊でまとまっていないと得意、不得意を補えないシステムになっていた。正直スナイパー小隊なら遠くで芋ってるような小隊もいたが。突っ込む小隊なら誰かが衛生兵に回ったり、戦車ぶっ壊すロケラン持ったりといろいろとそれなりに考えて分隊運営、プレーを何も言わずともある程度行えていたように感じる。

しかし今作はどうだろうか、好きな武器はいつでも使える、特殊能力の差はあれどある程度回復、弾の確保はできる。ある意味カジュアルでいいかもしれないが各々が好きなことをやって分隊がまとまって動いているなんて野良ではまれだ。

武器のレベルを上げるためにひたすらキルしようと考えているのが今の状態だと思う、そのために使いやすいスペシャリストを使うという状態。

トレーラー見たときはスペシャリストがお互いの特技を使い、弱点を補い、強みを出した連係プレーができるのだろうと思っていたら結局それぞれがやりたいことをやっているだけ。

これはスペシャリストごとに固有の武器があるとかにして、武器解除、アタッチメント解除をスペシャリストのレベルアップで解除するとかにすればもっと良くなるのではと思う、一部共通の武器を用意するなど逃げ場は残しつつであればあまり文句も出ないのでは。使いたい技能があるからこのスペシャリストのレベルを上げる、逆に使いたい武器があるからこのスペシャリストを使ってみるやスペシャリストごとの得意な戦闘範囲があるなど戦い方に選択肢が増えると思う。

またそのためには回復させたやスポットしたなどの直接キルに絡まないポイントをより比重を増やす必要があると思うし、特定のスペシャリスト以外が回復や弾を配る、スポットするなどしても倍率がかからないようにして特殊技能をより特別なものにする必要があるのでは。

ここまでするとガチガチになってしまうかもしれないが今の誰でも回復できるとか、誰が回復しようが関係ないなどではなくそれぞれのスペシャリストにピックの意味は生まれるのではないかと思う。結局どの技能も自分のためで終わっている気がする。

 

・撃ち合いがクソ

本当にFPSなのかと思うくらい撃ち合いの爽快感がない。

確かに殺したときは爽快感があるかもしれないが、BF1、Vと培ってきた気持ちよさがない。

また問題にもなっていたが弾が拡散するためあたってんだろと思う弾道やAIMでもあたっていないことはしばしば、サッカーゲームでゴールど真ん中のボールがシュートにならないみたいなもんでこれはFPSとしては致命的だと思う。

なので結局単発の銃かスナイパーがあたった感があるので使ってしまう。

LMGのサプレッション効果もないためバカみたいに弾をばらまくのもつまらない、打ちまくればスナイパーのいい的になるのがオチ。

あとは1、Vくらいまで殺さなくてもあてればポイントがもらえて自分がどれだけダメージを与えたのか、貢献してるのかがわかったが今作はなし。

またアタッチメント解除がキルカウントなので結局当てても殺さなきゃ意味がないという状態、流石にポイント性にしろよと。

といろいろキルの気持ちよさは少ない。

 

 

とここまで3点上げたがマップは正直できてしまっているので改善はこれからの新マップに期待するしかない。スペシャリストについてはプレーの根幹の部分なので改善は難しいかもしれない。打ち合いに関してはこれから早めにどうにかしてくれ状態。

乗り物については自分は歩兵をある程度完成させてから乗り物に乗るため正直あまりわからないがフレンドからはホバーとその他数台しか人権がない状態。というかマップ広いんだから移動手段は多めに用意しろよと。

 

いくつ記載したがこれ以外にもドローンC5やそもそも接続できない地獄など上げればキリがない不満点はある。

トレーラーで見せた昔のお祭りゲーにもなれない、かと言ってタイトにまとまった打ち合いができる作品でもない中途半端な出来になっている。

BFはローンチはこんなもんと言ってしまえばそこまでだが本当にそうかと思う出来。

Steamでは最低評価が歴代に入るほどというニュースがあるが確かにそれもわかる出来だがなぜかプレーしてしまうので自分は訓練されているのかもしれない。

しかしこのまま放置してプレー人口が減れば自ずとその訓練された人間もいなくなってしまうだろうと思う。

後で書こうと思うがCODも最新作が自分としてはなんとも言えないできなのでBFに期待した部分はあった、何よりもCODよりBFが好きなので。けど正直現状ではダラダラと続けて飽きたらやめるだろうと思ってしまう。

ここまで上げたのは本当に氷山の一角、改善点は多いので今後に期待したいが、どうなんだろうという不安のほうが大きいのがまた不安である。

 

CUP HEADクリア 癒やされながらムキになるゲーム

Cup Headクリアしました。

f:id:watm777:20210901004052j:plain

ずっとやりたいと思っていてお盆に時間があったので購入して9時間くらいでクリアしました。

前々からビジュアル面については気になっていてやらなきゃなーと思っており、全くプレイしていないのにLPのサントラとかは購入しており音楽は結構ヘビーにリピートしていた。流石にここまで来たらやらなくてはと思いプレイしてなんとかクリア。

 

昔のアニメ調のロックマン系の横スクロールアクションゲームでボスファイトが主体のゲーム。難易度としては結構高めだと感じるけどビルドというか装備がある程度わかってくると(というかチャージが手に入ると)相当楽にクリアできたかなという印象。

難易度は結構高めである程度決まったパターンで相手は攻撃してくるのだが何段階化ボスのスタイルがあってダメージを与えるとどんどん移行していくタイプ。その進捗に合わせた攻撃方法を見極めて避けながら攻撃を当てるというのが基本的なパターン。

そこでうまいのが高難易度でありながら攻撃を与えて次の攻撃に移行するというタイミングで敵の動きであるアニメーションやビジュアルに変化があることで同じ見た目や動きの敵とずっと戦っているという感じがなくそれぞれの進捗に合わせて新鮮な楽しみがあること。そして負けたとしても負けリザルト画面でそのボスを倒す(ゴール)までどこまで進んだのかという進捗がわかることがうまい。そこがわかることでこのアニメーションになったらほぼ最終段階なのかとか、ここでまだ先長いんかいと絶望することもありながらモチベーション維持につながる。またボスにこの段階、この段階があるのというのが頭の中で描けることで仮に自分は第二段階の攻撃は正直全部避けれる気がしないと感じたら第一段階を完璧に見極められるようになれば、いかにそこでライフに余裕を作って第二段階である程度被弾を許容できるようにするかなどボス一つを通じていろいろと攻略に頭を回せる点が飽きずにプレイできる点。こうやらないと勝てないよと自分で攻略法を描けるので悔しさでムキになれる没頭するゲームプレイのサイクルを回せたのが良かった。そのお陰で勝てないと思ってゲームを閉じてもあそこあーやれば勝てるかなとか色々考えて、よしもう一回チャレンジしようと思い一気にクリアしてしまった。

 

あとはとにかく狂ったようなビジュアルでアニメーションがすごく敵はヌルヌル動くし攻撃段階のたびにビジュアルが変わるので楽しみが飽きない。早く倒さなきゃと思いながらも気がつけばアニメーションを見ているときもある。

引用先も様々でトムとジェリーみたいな猫のキャラクターが出てきたり、ポパイのプルートのような敵キャラなど小さい頃カートゥーンネットワークを見てガッツリではないが昔のアメリカンなアニメーションなどに触れていた身としては元ネタを完璧にわからないまでもあるあると思えるようなキャラクターが多くとても楽しかった。

また音楽的にもジャズやビックバンド系が多く、今のゲームでは珍しいオールディーズな音楽が多くこのビジュアルとベストマッチで最高といった感じ。

音楽、ビジュアル、ゲームプレイ含めリプレイが本当に苦にならない作品だった。

 

ゲームをあまりしたことがない人にとっては高難易度すぎる可能性もあるが無理ゲーではないので簡単な操作で結構おすすめ。

 

今更ながらぜひぜひプレイを。

イコライザー2 変態マッコールおじさんのおせっかい物語

イコライザー2を見ました。

1が結構好きで2劇場公開中に見るつもりだったのですが結局見れず。ズルズル見る機会をなくしていたところNetflixなどに上がっていたため今回やっと見ることができた作品。

 

1については冴えないホームセンターで働くマッコールおじさんが実は最強の戦士だったというお話で。おせっかいと正義感から少女を助けるためにマフィアを敵に回すというお話。

マッコールおじさんは夜中本を読むも寝つけない様子、家は決まった位置に決まったものがあるような整理整頓されており、毎回決まった場所にものを置くことや自分の決まった行動ルーティーンに執着するなどある意味ちょっと精神的になにかありそうな人。

そんな変態感満載のマッコールおじさんを決定づける1で印象に残るシーンは最初に人を殺すシーン。マフィアに少女を買い戻しに交渉に行く。いくらか金を持っていくもこんな金で交渉するわけねーだろと門前払い。仕方ない帰ろうかと扉の前に差し掛かり扉を開け出ていくかと思うと、自分は出ていかず扉を何度も締める。そして確か時間を決めてストップウォッチをオン。その瞬間に次々に敵を殺していくというシーン、最後は殺してる側なのに何故か悲しそうな顔。

このシーンだけでこいつイかれてんなと思えるシーン。

その後色々あって1の最後はホームセンターでの籠城戦。ここは使えるものは全部使うゲリラ戦という感じでとても楽しい。

 

とこんな身近にいるやつがイかれてる戦闘狂でそこら辺にあるものを使って人を殺しまくるという作品、一体2はどうなるのか。

 

結論から言うとすでに主人公のマッコールおじさんが強いとわかっているので驚きがあまりないというのと、ある意味でヒーロー的になりすぎてしまっている部分と、というか日常的に人殺しすぎじゃねというのが思うところ。けど変態度は上がっていたので

 

まず強いとわかってしまっている問題。

これは続編なら仕方ないと思うのですが2では強いということはわかっている、そしてもはや強すぎて緊張感がないかなと言う感じ。そのために今回の最終的な敵であるもと特殊部隊の同僚という敵が抜擢されることとなったのでしょうが作中一度も負けることや、最初的になめられてボコられるやバカにされるまくるというシーンが無いのであまり殺す瞬間のカタルシスがない。

金持ちの坊っちゃん殺す瞬間がそれっぽい感じですがもっと馬鹿にされたり、相手が折れ強えーから的なテンションでガンガンくるなどすれば良いのですが、怪しいおっちゃんが部屋に乗り込んできて警戒してたらやっぱ強かったです的な感じ。

最終的な元同僚戦もおいおいお前ら一人ずつ戦い挑むなよ的な感じで何も危機感なく一人ひとり処理する感じ。なんか一回ボコボコにされるとか、死にかけるシーンがあっても良かったのかなと。

あと色々あるものは使っていたが1の最終戦には

 

2点目のヒーロー的になりすぎてる問題。

これはこういった路線で行く感じなので仕方ない部分だが、ちょっとヒーロー的すぎるかなと。人のためにという感じが強すぎて変態感が減っていたような。もっと触れたらやべーやつに触れちゃったな感が欲しかった。自分から人殺しに行っているような。

 

3点目の殺しすぎ問題は2点目のヒーロー問題につながるのだが、積極的に人助けのために動いているためそこらじゅうで人殺してる。正直そんだけ殺せば何かしら目つけられるだろと。最近見たデスウィッシュもあまりリアルではないけれども一応報道で取り扱われて当事者がわかっていないなどの描写があり、みんながそれを知りたがっていてバレるかばれないかという話があったが今回は一切なしで殺しまっくっているので違和感はある。

 

とこんな感じで問題感は感じてしまった。もっと次があるなら変態的な最強戦士で触れちゃいけないやつに触れてしまった的なストーリーにしてくれたほうが自分は好きかなと思う。今回は積極的に殺しすぎててと思ったがそうでもしないと仕方ないの部分はあるのかな。

今作のもと同僚の特殊部隊の家で家族に会って良い家族だという話をしながら追い詰めていき、最終的に子供が後ろで送り迎えの準備をする中で同僚4人に向かってお前ら全員殺すからと笑顔で伝えて子供を抱きかかえながら笑顔を崩さず子供を車に連れて行くシーンなんて変態度最高潮の場面みたいなこいつ自分の正義のためなら何でもするんだ的なのをもっと見たい気がする。

今こそAphex Twinを聴け!!

電子音楽はずっと好きだった。

小さい頃父親の紹介でYMOを聴いてからというものシンセサイザーなどの電子的な音というのにハマってしょうがなかった。

中学生か高校ぐらいのときまだあまり普及していなかった動画サイトである動画に出会う

www.youtube.com

まじで見たときは一体何を見ているのかわからなかった。

映像も音楽も一体何なのかわからなかった。

一聴するとぐちゃぐちゃなのだがしっかりとしている。

完全に虜になりそこからAphex Twinにハマっていった。

 

www.youtube.com

最初の音の詰め込み、そこからミドルなゆったりとした雰囲気。

それを重ねることでどんどん変化していく、まさに名曲。

これを打ち込みで作っていると思うと恐ろしい。

 

そしてなんと行っても時折覗かせる優しさというか、落ち着いた面も大好き。

www.youtube.com

www.youtube.com

アルバムによってはゴリゴリに音を詰め込む音楽を作ったり、ときにはアンビエントに落ち着いた作品を作る。同じ人が作っているのかわからなくなるがそういった振れ幅も魅力だ。

 

正直自分の青春の1ページだったが一時期活動の話がなく興味が薄れていた部分もあった。直近の作品は正直追えていない。

この前たまたまSpotifyで久しぶりに聴いて改めて良いなと思う部分が多かった。

これだけの音を打ち込んでいること、今のリフがしっかりしているEDMみたいなのもいいが、こっちにはこっちの電子音的な魅力があることをわかってほしい。

一回聴くだけで盛り上がる、盛り上がるところがわかりやすい今どきの電子音楽ではなく、こういったコロナなどで家でゆっくりできるときこそAphex Twinみたいなアーティストを聴くのも良いのではないかと思う。

 

ただ最近Aphex Twin聴いたよというだけの話。

VF5 ES 初心者が2週間くらいプレイしたレビュー 〜思い出とジャイアントスイング〜

VF5 ESが配信されて約3週間程度初心者なりにVFの思い出とプレイした印象を書こうと思う。

 

 

Youtubeを見ているとバーチャのトレイラーが目に止まった。

動画を再生するとシリーズが再起動するという内容で本当に昔少し触っており、ストリートファイターと並んで幼少期に格闘ゲームの入り口になってくれたシリーズであるので大盛り上がりではないがテンションが上がった。

また無料配信ということでこれから始めようという気になったのも事実だが、よくよく調べてみると新作ではなくリメイクということで若干「そっか〜・・・」となったのも事実(まぁこれは無料なので仕方ないでしょう。)

 

と、そういった情報が出てくる中で久しぶりに触ってみようとなったのだが、振り返ればバーチャとの出会いは幼少期にさかのぼり昔自宅にはセガサターンがあり父親がバーチャをやっていたのが初めての出会いだった。

カクカクのポリゴンで、打撃音や倒れたときの音がガシャーンとかゴーンといった金属っぽい音というのが印象に残っている、また音楽も今久しぶりに聞いてみると耳に残るものが多かった。

その昔は格ゲーの操作方法など全くわからず、小さい頃からトリッキーなキャラが好きだったのか舜を使っていた。父親のウルフにジャイアントスイングでブンブン投げられた記憶がいい思い出だった。

そんなこんなで小さい頃に遊び、そこからPS2のバーチャ4を触ってはいたがあまりハマれず。そこから鉄拳のほうが自分の身の回りで流行ったため鉄拳5くらいからもっぱら鉄拳をするようになってしまった(と言っても鉄拳もそこまでうまくなく獣段、拳段あたりが関の山)

派手なエフェクト、派手なキャラクター、バウンド、スクリューなど派手さでは鉄拳のほうが勝っており学生の頃はバーチャが地味な格闘ゲームというイメージがついてしまった。そこからゲーセンでもバーチャを見ることはなくなり正直昔の格闘ゲームという認識になってしまった、これが自分とバーチャの思い出。

 

昔のバーチャ2懐かしい・・・

 

こんな感じで昔から接点はあったものの正直死んだシリーズだと思っていた自分からは懐かしさもあり、また無料ということもあり始める材料は最初から整っていた。リメイクというのは残念だが早速配信の週にはインストールをして始めることとなった。

現在夜に30分くらいのプレイを続けていて使用キャラは剛で200マッチほどで5段で止まっている。

 

良い点

・殴り合いが面白い

自分は3D格闘は鉄拳くらい、2Dはストリートファイターを少しとブレイブルーを触ってやめた程度の格ゲーエンジョイ勢だ。

鉄拳の場合ゴリゴリのコンボゲーではないがある程度コンボを狙った楽しさがあると思う。

また中距離、遠距離でやれることが多くあるのでそういった駆け引きもある。

一方バーチャはどちらかというと中距離、遠距離の技が少なく、基本的にはキャラ同士が張り付いて戦うことが多いように感じる。

そうなると必然的に殴り合いになりそこで一歩バックステップをするのか、横にスライドするか技をぶつけ合うかという形になる。

これがスピード感があり意外と面白い。逆にいうと距離を置く戦い方をするとあまりやることがなくてつまらないので基本的には近距離で殴り合うゲームなのだろうと思い、それが独自のスピード感を生んている。

 

・マッチングがサクサク(今のところ)

今のところユーザーが多いのかマッチングはサクサクと行われている印象。

前述のスピード感がある殴り合いのせいもあるのか1試合は結構短めに終わる印象。そこでマッチングが長いと結構中だるみしてしまうと思うのだがサクサクと次の試合に進むので勝っても負けてもそんなの気にしていられないくらい次の試合、次の試合とやめ時を忘れてしまう良いサイクルができていると思う。

これはあとどれくらい人が残るか次第だと思うけど今のところは快適。

 

・妙な中毒性、悔しさがある

これは格ゲーに全てに言えることかもしれないがこれがあることで格ゲーを続けられる。

勝っても負けても次はこうしようとか、ガードばっかりしている相手にはここで投げをしてみよう。このあとにこれをやってみようなどの試行錯誤がわかりやすく勝利につながるので妙な中毒性、あのときあれやってればという悔しさがある。

他の格ゲーもそうかもしれないが守り、攻め(打撃、投げ)の選択肢をその時その時瞬時に行うというサイクルを回しているような感覚で単純でありながら自分が間違った選択、正しい選択をしたのが結果に直結するので振り返りがしやすく、自分の読みが通ったときの快感がある。よくバーチャは高速じゃんけんという言葉を聞くがこの部分が独自の中毒性を生んでるのかなと思う。

 

ここまで書くと格ゲーとしては普通に面白いと思うが正直ある程度バーチャの文法を知っている場合。

 

悪い点

・初心者に優しくない

正直チュートリアルや初心者向けに勝利につながるような情報を与えるモードはないと思う。

チュートリアルである程度の動きを覚え、自分でコマンド練習をしてオンラインに戦いに行くという感じ。

正直これでは勝てないと思うし勝てなければ続かないと思う。そこでここでこうすれば良いのかという楽しさを見いだせないと脱落すると思うのである程度実践的な練習モードがあってもいいかなと思う。甘えんな、自分で調べろといわれればそれまでだがここまでこのシリーズが停滞してしまったのもベテラン勢しか楽しめないような間口の狭さが原因ではないかと思う。もっとそこの間口は広げて良いのではと思う、ましてやこういった新規を取り込むような無料リメイク配布なのだからなおさら。

 

・キャラに魅力がない、派手さがない

率直にキャラに魅力がない、よく言えば硬派である。

2Dであればファンタジー系やアニメっぽいキャラなども出せるのでキャラの個性を出しやすく使ってみたいキャラも多いだろう。

鉄拳はそのへんがうまく3Dでリアルなモデリングながらどこかぶっ飛んだキャラデザインでそれぞれの個性も出ている。あのキャラが気になる使ってみようという気にもなるだろう。

一方これは仕方ないし自分としては良い点なのだがパッと見キャラの魅力はないと思う。

まぁこれは仕方ない、急にキャラ変えてもあれ出し、仕方ないけどどうにかならないかな。

また技においても基本的には波動拳を打つわけでもない、鉄拳みたいに殴って雷が出るわけでもない、とにかく現実にある格闘技の技で殴り合うゲームだ。そのためパッと見の派手さはなく、全く知らない人が試合を見たら地味に見えるだろう。

ここをどうにかしろという気はないのだがバーチャの良さでもあるので難しい部分。

Youtubeで配信の試合を見ていると何をやっているかわからないが解説などがあると結構楽しい。

どちらかというと格闘技の試合を見ている気分、2D格闘のエフェクトとかが好きなヒーローファイト系ではなく格闘技の試合と行った感じ。

 

モデリングが変

たまにキャラの顔がブサイクなときがある。これはどうにかならなかったのか。

 

・音楽がダサい

数年前のゲームということは仕方ないがなんか音楽がダサい気がする。

メタルみたいな曲もあればピーピーみたいな安っぽいシンセの曲もありなんだかなという感じ。

 

とここまでが悪いところ。

バーチャの良さでもあり、悪さでもある。上に挙げた点を変えてしまうとバーチャの良さもなくなってしまう可能性があるので難しい部分だが、プレイヤーを増やすという観点ではどうだろうと思うところ。

 

ここまで書いて見て結果としては自分はハマっている。普通に面白い。

あとはアップデートなどでどれだけプレイヤーを離反させず増やしていけるかというところ。

今のところアップデートや情報がなく本当にセガは流行らす気があるのか、なんとなく復活で話題作って終わりなのかという心配はあるが頑張ってほしい。

 

もともと他の格ゲーをしている配信者なども3D格ゲーのパイオニア的シリーズのカムバックに最初の1週間は配信を行っている人も多かったようで結構盛り上がってるなという印象。しかしそれも長くは続かなそう。また昔に名前を聞いたブンブン丸さんや池袋サラさんなど懐かしの名前を聞くようになり、実際当時の活躍を自分は知らないが小さい頃に読んでいたファミ通などで聞いた名前や、インターネットで当時の地名をつけたネームなどの話を知っていたので、あの人たちが今も参戦しているのかという部分はとても衝撃的でリアルタイムでしれたことは良かったと思える。

けどこのままの間口の狭さと新情報のなさでは同窓会みたいな雰囲気で終わってしまうのではないかと思う。

ここがある意味踏ん張りどころだと思うので楽しませてもらった身であり、思い出のシリーズなので応援していきたい。

 

点数としては面白いけど特に感動などはなし、感慨深さはあるが・・・

10点中7点(思い出込、もっとアップデートとかの情報出して盛り上げてくれ!今後に期待)

夏への扉 キミのいる未来へ(2021) 

 

 

公開:2021年

キャスト:山崎賢人、清原果耶、藤木直人 他

 

SFではなく恋愛映画としてみるべし、決して悪くはなくきれいにまとまった満足感のある作品

悪く聞こえるかもしれないがどこか長い世にも奇妙な物語を見た感じ(原作がそういった作品のもとになっていると思うけど)

 

あらすじ

天才ロボット発明家の主人公、早くに親をなくし義理の父に引き取られるもその父も事故で他界。

義理の妹とともに生活をし日々ロボット開発に明け暮れていた。

義理ではあるがお互い思いを寄せるが年齢の違い、境遇の違いもありより添えないまま。

そしてロボット開発絡みの陰謀に巻き込まれ冷凍睡眠に入り30年後に目覚めることに。

30年後の世界で陰謀の犯人に逆襲できるのか、そして妹に再び出会えるのか。

 

見てきました正直見る気はなかったです。

「あーよくある邦画の実写化か・・・」くらいに思っていて、題材としてはよく名著として名前が上がる原作だったため興味はあったのですがわざわざ邦画で実写化する必要あるか?と思いあまり見る気はしてなかったです。

まぁけど色々重なって見に行くことになって見てきました。結果として原作が原作なので面白い作品で金を無駄にしたとは思わなかったです。

 

そもそも原作なのですが自分は学生時代に何回か読んでます。厳密には読んでないのですが、毎回コールドスリープあたりで断念してしまうんですよね恥ずかしい話、なので最後まで読んでませんが序盤は2,3回読もうと試みています。

なんとなく作品の雰囲気はわかるのですがオチまでわからないのでどこが改変されているかというのはわからず、今更本棚から引っ張り出して読み始めました、まだコールドスリープら辺ですが。

 

感想

 

・ストーリーについて

話はきれいにまとまっており、正直前半部分は昔読んだ自分のイメージとは違い全体的にしっとりしたイメージの作品となっていた。

特に前半は仕事仲間、愛していると思っていた人にはめられるという最初の展開があるもののそこに行き着くまではどちらかといったら義理の妹との関係を描くのに時間をかけており、ここはまだ普通の恋愛映画といった感じ。

そこから序盤のひとひねりがあり30年後の未来へとなる。

夏菜演じる嫌な女もなんかちょっと大げさで明らかに怪しい嫌な奴といった感じ。けどテンプレ的な嫌な奴のためそこまで不快感がなかったかなといった感じ。もう一人の悪人の社長の方はあまり記憶に残らなかった。

 

コールドスリープ後の設定はもっとひねってほしかった気がする。SFを題材にしているものについては自分たちが思いつかないような技術やワクワクする未来像を見せてくれることを自分はSFに求めているので正直ここの未来像については物足りなかった。

1995年から2025年なので今自分たちがいる時代とは4年くらいしか差がない。そのため相棒のアンドロイドピートの技術進歩についてはあと4年じゃ正直無理だと思うのでこの部分はSFぽかったと思う。けどアンドロイドの話など今どきありふれているので驚きはなかったし、出てきたのは壁に文字が映し出されているようなサイネージの技術と自動運転、キャッシュレスなど今の時代でも全く持って珍しくないような技術でここのワクワクが足りなかった。

正直ここをしっかり描こうと思うとCGなど予算がかかるので仕方ないのかなと思ったし、どちらかというとこの作品においてはSFというよりも時代を超えた恋愛映画を描きたいというのがこの部分からもわかってくる。

と言ってもコールドスリープ後の話のテンポは良くて、このへんからトントンと話が進んでいく。30年間で自分のいた会社はどうなっているのか、あのときいた人々はどうなっているのかと手がかりから手がかりを探す謎解きパートが進行していく。

相棒アンドロイドピートとのやり取りもギャグっぽく描かれていて謎解きをしながらもとても軽快なテンポで話が進んでいき飽きなかった。そして様々な手がかりから手がかりを探っていき謎が出揃ったところでタイムマシーンを使っての再びの1995年パートに戻っていくことなる。

この手の話でのタイムスリップものにつきもののタイムスリップの説明についても簡単に説明して、自分としてはそういうことか細かいことは良いんだよと納得できたので逆に変に練りすぎていなくてよかった。テネットくらい練りすぎてたら正直邪魔になってたしそういう映画じゃないので。

 

終盤の1995年パートについては今までの伏線を回収していく流れとなる。だいたいこの辺からどういったことなのかと言うのは把握できているので答え合わせをしていくような感覚でまぁ計画は成功するだろうなという感じ。特に失敗やハラハラするシーンもなく伏線を回収してく。そしてきれいにエンディングとなる。

 

 

・キャストについて

全体的には良かったと思う。夏菜さんの演技はちょっと大げさで白けてしまう部分もあったが原作も結構なヒステリックなやつなのでまあ良いかなといった感じ。

他にも脇を固める俳優さんたちの演技は自然だったし、誇張しすぎる感じもなくコミカルすぎることなく邦画実写化の悪いところはなかったかなと。

特に藤木直人さんの演技がこの映画のスパイスになっておりアンドロイド役で少し毒づくところやコミカルな演技は映画に飽きない良い働きだったと思う。

主役についてもヒロインの清原果耶さんは恥ずかしながら知らなかったのですが儚げでどこか大人びているところもあり女子高生くらいの年代の約でしたが主人公とお互い気になる存在になるというのはどこか説得力があった気がします。あれでガッツリかわいい系の女優を使うと主人公が一回りくらい違う女性に恋をするロリコン野郎となってしまうと思うけど、そこは清野さんの演技と雰囲気で嫌味はなかったですね。

最後に主役の山崎賢人さんですが正直今まで良いイメージなかったです。自分の中では実写映画請負人という感じで結構役に恵まれていないイメージでした。実写映画なのでコミカルな演技や誇張した演技が多いイメージで大味な演技が多く、見たことがあるのが「キングダム」と「今際の国のアリス」だったので毎回大声で叫んでるようなイメージでした。しかし今回は人間ドラマ主体だったので落ち着いた演技でどこか影のある天才といった役を違和感なく演じていましたし。落ち着いたイメージが合っていた。こっちの路線の方が合ってると思うので今後役に恵まれてくれと願わんばかり。

 

・まとめ

と、ここまで書いてみて全体的には満足感のある映画でした、普通に面白かった。もともとの原作がしっかりとしているからか話しんテンポはよく、全体的にストーリーは面白かった。まだ原作全部読んでいないので改変部分は序盤くらいしかわからないですが話を大きく崩すような改変はなかったのではと思う。

主人公は原作では結構嫌味なやつで皮肉やでもあるし活発なイメージですが今回の作風においての改変としては成功。

序盤からお互いが大切な人と認識している部分については改変だが、上にも書いたようにそもそもSFではなく恋愛映画として撮っているのでそこは仕方ない部分かなとおもう、ここが許せない人もいると思うけど。一方この弊害になったのがSF描写で未来に行く話としては目新しい技術表現などはなく、SFとしては見に行かないほうが良いかも、ここで許せない人もいと思うのでひねった時間超える系恋愛映画として割り切って見に行ったほうが良いかも。

ミスチルの使い方もまあ良かったですけど、演出として気になったのはなんか音楽とともに過去を思い出すフラッシュバックみたいなのが2,3回くらいあってなんだこれって思った気がする。

 

良い原作ありきの無難にまとめてちょっと珍しい設定の恋愛映画に仕上げたって感じです。見ても損はないしそもそもの話が面白いので時間があれば見ていいけど、心に深く残るものではないのかなといった感じ。ちょっと長い世にも奇妙な物語を見た感じですね。映画としてCGとか使って未来描写をもっと派手にしてくれたらこうは思わなかったかも。けど時代設定1995年から2025年というのは工夫が効いていて良かった。何度もいうが悪くはない、邦画実写の悪いところも少ないし合格点、後味も良いのだけどSFとして見ると何か足りない一作。