ゆとりが叫ぶFuck the World

アラサーゆとり世代が映画、音楽、ゲームなど自分が今まで接してきたもの通じて感じたことを残す記録

タバコについて タバコはジジイの嗜むものか?

ふと喫煙所でタバコを吸っているときに感じた。

周りを見ると自分と同年代かそれより上の人ばかりだ。

今の若い人はどういったきっかけでタバコを吸い始めるのだろうか。

こんなに一箱の金額も上がっている中で手を出す人はいるのだろうか?

よく若い世代の人間は合理的で無駄なことはあまり好まないというが今自分が生活する中で一番の無駄になっているタバコを始める人はいるのだろうか?

そういった中でタバコが今後どういったものになるのかを帰りに歩きながら考えた。

 

電子タバコという免罪符】

自分は大学生の時代にタバコを吸い始めかれこれ今までやめることなく吸い続けている。

自分が小さなころは父親がタバコを吸っていたがある日ぱったりとタバコを吸わなくなり、いつも家の中で吸っていた換気扇の下でタバコも吸わずに貧乏ゆすりをしていたのはいい思い出だ。

今では誰よりも嫌煙になり会ってタバコを自分が吸っている姿を見るたびに「そんな無駄なものいつまで吸ってるんだ」と言い出す始末。

禁煙した人間が一番嫌煙家になるいい例だ。

そんな小さいころに禁煙を成功させた父親を持つ自分もタバコを吸い始めるまでは「無駄なもの」「俺は絶対に吸わない」などと思っていた。

 

そんな中できっかけは忘れたが大学生になりタバコを吸い始め、いわゆる「タバコミュニケーション」というのをこの時に感じた。

大学の喫煙所に行けば誰かしらに会い、友人と町を歩いて喫煙所を見つければ吸い、居酒屋では酒を飲みながら当たり前のように吸う、バイトの休憩所では話しながらつかの間の癒しの時間にもタバコを吸っていた。

 

そんな生活にタバコが入り込んだ状態で社会人になり営業を始めた。

営業職の性なのか周りには喫煙者ばかり、喫煙所に行けば先輩たちが数字の話をしながら苦しそうな顔をしており、その会話に混じることで自分もなんだか社会人の一部になれたように感じた。

 

そんな中時代の流れか、ある会社の先輩が先方に伺ったときにタバコ臭いとの指摘を受けた。

そしてそれを機に非喫煙者の人たちの営業車がタバコ臭いなどの不満が爆発、当時の支店長が非喫煙者ということも拍車をかけ一気に社内が禁煙ムードとなった。

外出1時間前には喫煙室入場禁止、営業車内での喫煙は禁止とタバコ狩りが始まったのである。

その中で喫煙者グループは吸わないという選択肢をとるはずもなく、誰かがIQOSを買ってきてこれなら吸ってもバレなくね?ということで社内喫煙者のほとんどがIQOSを手にして隠れ喫煙をするという流れが始まった。

その流れに乗るように自分もIQOSを吸うようになり、IQOSに完全移行を果たした。

 

IQOSに移行することで喫煙後の口内の気持ち悪さが減り、口臭、体臭もだいぶましになったと勝手に感じるようになった(非喫煙者からするとわかるぐらい臭いらしいが)

そしていまだに紙タバコを吸っている50くらいの課長などを臭いと思い、俺はお前らとは違う、どちらかと言ったら紙より健康だし、においは少ないし、なんならほぼ非喫煙者の人の気持ちわかりますよ、俺らも紙タバコには迷惑してますしと感じるようになった。

 

これが自分の中での免罪符となりいまだに紙タバコよりはましと思いながらも今もだらだらと電子タバコを吸っているのである。

 

【若い人はどうやってタバコを始めるのだろうか?】

長々と自分が電子タバコに移行した経緯を書いたが、今や世の中では喫煙できる場所のそもそもの減少、タバコ自体の価格の高騰などがある。

まるで見世物のように狭い喫煙スペースに集まったり、居酒屋では外の灰皿までわざわざ吸いに行ったり不便だらけの喫煙者が今の現状である。

昔のようにテレビドラマ、映画などの映像作品ではタバコを吸うというシーン自体も見なくなった。

昔のようにヤクザ映画でタバコを吸うような渋くてかっこいいというイメージも薄れている。(自分はIQOSを吸いながらドスを聞かせるヤクザ映画など今時っぽくて見てみたいが)

そういった中で若い人はタバコを吸わなくなるのではないかと思う。

酒離れという話も出ているが酒とタバコはセットのようなものでそういった機会も減ればおのずとタバコを吸うきっかけも減るのではないかと思う。

何よりも健康に害があり不便で制約しかないものを始める必要はないとは思うが。

 

こう書くとジジイの若者を憂うようなブログになってしまうが本当にどういった経緯で若い人が吸うようになるのかという部分は気になる。

もしかしてこれからタバコを吸うのは割り切って紙タバコをこれからも吸い続ける人と、免罪符を掲げ、時には大事そうに抱きしめながら電子タバコを吸う自分のような人しかいなくなるのではないかと。

そしておのずとジジイが嗜むものになってしまうのではないかと思う。

なくなった方がいいのはわかっているがなくなるとどこか悲しいもので、これからどうなっていくのか吸い続けて喫煙所の人々を見続けるしかないのかもしれない。

そしてこれを書いているときもタバコを吸っている自分は死に遅れの絶滅危惧種ではないのかとふと思う。