ゆとりが叫ぶFuck the World

アラサーゆとり世代が映画、音楽、ゲームなど自分が今まで接してきたもの通じて感じたことを残す記録

VF5 ES 初心者が2週間くらいプレイしたレビュー 〜思い出とジャイアントスイング〜

VF5 ESが配信されて約3週間程度初心者なりにVFの思い出とプレイした印象を書こうと思う。

 

 

Youtubeを見ているとバーチャのトレイラーが目に止まった。

動画を再生するとシリーズが再起動するという内容で本当に昔少し触っており、ストリートファイターと並んで幼少期に格闘ゲームの入り口になってくれたシリーズであるので大盛り上がりではないがテンションが上がった。

また無料配信ということでこれから始めようという気になったのも事実だが、よくよく調べてみると新作ではなくリメイクということで若干「そっか〜・・・」となったのも事実(まぁこれは無料なので仕方ないでしょう。)

 

と、そういった情報が出てくる中で久しぶりに触ってみようとなったのだが、振り返ればバーチャとの出会いは幼少期にさかのぼり昔自宅にはセガサターンがあり父親がバーチャをやっていたのが初めての出会いだった。

カクカクのポリゴンで、打撃音や倒れたときの音がガシャーンとかゴーンといった金属っぽい音というのが印象に残っている、また音楽も今久しぶりに聞いてみると耳に残るものが多かった。

その昔は格ゲーの操作方法など全くわからず、小さい頃からトリッキーなキャラが好きだったのか舜を使っていた。父親のウルフにジャイアントスイングでブンブン投げられた記憶がいい思い出だった。

そんなこんなで小さい頃に遊び、そこからPS2のバーチャ4を触ってはいたがあまりハマれず。そこから鉄拳のほうが自分の身の回りで流行ったため鉄拳5くらいからもっぱら鉄拳をするようになってしまった(と言っても鉄拳もそこまでうまくなく獣段、拳段あたりが関の山)

派手なエフェクト、派手なキャラクター、バウンド、スクリューなど派手さでは鉄拳のほうが勝っており学生の頃はバーチャが地味な格闘ゲームというイメージがついてしまった。そこからゲーセンでもバーチャを見ることはなくなり正直昔の格闘ゲームという認識になってしまった、これが自分とバーチャの思い出。

 

昔のバーチャ2懐かしい・・・

 

こんな感じで昔から接点はあったものの正直死んだシリーズだと思っていた自分からは懐かしさもあり、また無料ということもあり始める材料は最初から整っていた。リメイクというのは残念だが早速配信の週にはインストールをして始めることとなった。

現在夜に30分くらいのプレイを続けていて使用キャラは剛で200マッチほどで5段で止まっている。

 

良い点

・殴り合いが面白い

自分は3D格闘は鉄拳くらい、2Dはストリートファイターを少しとブレイブルーを触ってやめた程度の格ゲーエンジョイ勢だ。

鉄拳の場合ゴリゴリのコンボゲーではないがある程度コンボを狙った楽しさがあると思う。

また中距離、遠距離でやれることが多くあるのでそういった駆け引きもある。

一方バーチャはどちらかというと中距離、遠距離の技が少なく、基本的にはキャラ同士が張り付いて戦うことが多いように感じる。

そうなると必然的に殴り合いになりそこで一歩バックステップをするのか、横にスライドするか技をぶつけ合うかという形になる。

これがスピード感があり意外と面白い。逆にいうと距離を置く戦い方をするとあまりやることがなくてつまらないので基本的には近距離で殴り合うゲームなのだろうと思い、それが独自のスピード感を生んている。

 

・マッチングがサクサク(今のところ)

今のところユーザーが多いのかマッチングはサクサクと行われている印象。

前述のスピード感がある殴り合いのせいもあるのか1試合は結構短めに終わる印象。そこでマッチングが長いと結構中だるみしてしまうと思うのだがサクサクと次の試合に進むので勝っても負けてもそんなの気にしていられないくらい次の試合、次の試合とやめ時を忘れてしまう良いサイクルができていると思う。

これはあとどれくらい人が残るか次第だと思うけど今のところは快適。

 

・妙な中毒性、悔しさがある

これは格ゲーに全てに言えることかもしれないがこれがあることで格ゲーを続けられる。

勝っても負けても次はこうしようとか、ガードばっかりしている相手にはここで投げをしてみよう。このあとにこれをやってみようなどの試行錯誤がわかりやすく勝利につながるので妙な中毒性、あのときあれやってればという悔しさがある。

他の格ゲーもそうかもしれないが守り、攻め(打撃、投げ)の選択肢をその時その時瞬時に行うというサイクルを回しているような感覚で単純でありながら自分が間違った選択、正しい選択をしたのが結果に直結するので振り返りがしやすく、自分の読みが通ったときの快感がある。よくバーチャは高速じゃんけんという言葉を聞くがこの部分が独自の中毒性を生んでるのかなと思う。

 

ここまで書くと格ゲーとしては普通に面白いと思うが正直ある程度バーチャの文法を知っている場合。

 

悪い点

・初心者に優しくない

正直チュートリアルや初心者向けに勝利につながるような情報を与えるモードはないと思う。

チュートリアルである程度の動きを覚え、自分でコマンド練習をしてオンラインに戦いに行くという感じ。

正直これでは勝てないと思うし勝てなければ続かないと思う。そこでここでこうすれば良いのかという楽しさを見いだせないと脱落すると思うのである程度実践的な練習モードがあってもいいかなと思う。甘えんな、自分で調べろといわれればそれまでだがここまでこのシリーズが停滞してしまったのもベテラン勢しか楽しめないような間口の狭さが原因ではないかと思う。もっとそこの間口は広げて良いのではと思う、ましてやこういった新規を取り込むような無料リメイク配布なのだからなおさら。

 

・キャラに魅力がない、派手さがない

率直にキャラに魅力がない、よく言えば硬派である。

2Dであればファンタジー系やアニメっぽいキャラなども出せるのでキャラの個性を出しやすく使ってみたいキャラも多いだろう。

鉄拳はそのへんがうまく3Dでリアルなモデリングながらどこかぶっ飛んだキャラデザインでそれぞれの個性も出ている。あのキャラが気になる使ってみようという気にもなるだろう。

一方これは仕方ないし自分としては良い点なのだがパッと見キャラの魅力はないと思う。

まぁこれは仕方ない、急にキャラ変えてもあれ出し、仕方ないけどどうにかならないかな。

また技においても基本的には波動拳を打つわけでもない、鉄拳みたいに殴って雷が出るわけでもない、とにかく現実にある格闘技の技で殴り合うゲームだ。そのためパッと見の派手さはなく、全く知らない人が試合を見たら地味に見えるだろう。

ここをどうにかしろという気はないのだがバーチャの良さでもあるので難しい部分。

Youtubeで配信の試合を見ていると何をやっているかわからないが解説などがあると結構楽しい。

どちらかというと格闘技の試合を見ている気分、2D格闘のエフェクトとかが好きなヒーローファイト系ではなく格闘技の試合と行った感じ。

 

モデリングが変

たまにキャラの顔がブサイクなときがある。これはどうにかならなかったのか。

 

・音楽がダサい

数年前のゲームということは仕方ないがなんか音楽がダサい気がする。

メタルみたいな曲もあればピーピーみたいな安っぽいシンセの曲もありなんだかなという感じ。

 

とここまでが悪いところ。

バーチャの良さでもあり、悪さでもある。上に挙げた点を変えてしまうとバーチャの良さもなくなってしまう可能性があるので難しい部分だが、プレイヤーを増やすという観点ではどうだろうと思うところ。

 

ここまで書いて見て結果としては自分はハマっている。普通に面白い。

あとはアップデートなどでどれだけプレイヤーを離反させず増やしていけるかというところ。

今のところアップデートや情報がなく本当にセガは流行らす気があるのか、なんとなく復活で話題作って終わりなのかという心配はあるが頑張ってほしい。

 

もともと他の格ゲーをしている配信者なども3D格ゲーのパイオニア的シリーズのカムバックに最初の1週間は配信を行っている人も多かったようで結構盛り上がってるなという印象。しかしそれも長くは続かなそう。また昔に名前を聞いたブンブン丸さんや池袋サラさんなど懐かしの名前を聞くようになり、実際当時の活躍を自分は知らないが小さい頃に読んでいたファミ通などで聞いた名前や、インターネットで当時の地名をつけたネームなどの話を知っていたので、あの人たちが今も参戦しているのかという部分はとても衝撃的でリアルタイムでしれたことは良かったと思える。

けどこのままの間口の狭さと新情報のなさでは同窓会みたいな雰囲気で終わってしまうのではないかと思う。

ここがある意味踏ん張りどころだと思うので楽しませてもらった身であり、思い出のシリーズなので応援していきたい。

 

点数としては面白いけど特に感動などはなし、感慨深さはあるが・・・

10点中7点(思い出込、もっとアップデートとかの情報出して盛り上げてくれ!今後に期待)