ゆとりが叫ぶFuck the World

アラサーゆとり世代が映画、音楽、ゲームなど自分が今まで接してきたもの通じて感じたことを残す記録

イコライザー2 変態マッコールおじさんのおせっかい物語

イコライザー2を見ました。

1が結構好きで2劇場公開中に見るつもりだったのですが結局見れず。ズルズル見る機会をなくしていたところNetflixなどに上がっていたため今回やっと見ることができた作品。

 

1については冴えないホームセンターで働くマッコールおじさんが実は最強の戦士だったというお話で。おせっかいと正義感から少女を助けるためにマフィアを敵に回すというお話。

マッコールおじさんは夜中本を読むも寝つけない様子、家は決まった位置に決まったものがあるような整理整頓されており、毎回決まった場所にものを置くことや自分の決まった行動ルーティーンに執着するなどある意味ちょっと精神的になにかありそうな人。

そんな変態感満載のマッコールおじさんを決定づける1で印象に残るシーンは最初に人を殺すシーン。マフィアに少女を買い戻しに交渉に行く。いくらか金を持っていくもこんな金で交渉するわけねーだろと門前払い。仕方ない帰ろうかと扉の前に差し掛かり扉を開け出ていくかと思うと、自分は出ていかず扉を何度も締める。そして確か時間を決めてストップウォッチをオン。その瞬間に次々に敵を殺していくというシーン、最後は殺してる側なのに何故か悲しそうな顔。

このシーンだけでこいつイかれてんなと思えるシーン。

その後色々あって1の最後はホームセンターでの籠城戦。ここは使えるものは全部使うゲリラ戦という感じでとても楽しい。

 

とこんな身近にいるやつがイかれてる戦闘狂でそこら辺にあるものを使って人を殺しまくるという作品、一体2はどうなるのか。

 

結論から言うとすでに主人公のマッコールおじさんが強いとわかっているので驚きがあまりないというのと、ある意味でヒーロー的になりすぎてしまっている部分と、というか日常的に人殺しすぎじゃねというのが思うところ。けど変態度は上がっていたので

 

まず強いとわかってしまっている問題。

これは続編なら仕方ないと思うのですが2では強いということはわかっている、そしてもはや強すぎて緊張感がないかなと言う感じ。そのために今回の最終的な敵であるもと特殊部隊の同僚という敵が抜擢されることとなったのでしょうが作中一度も負けることや、最初的になめられてボコられるやバカにされるまくるというシーンが無いのであまり殺す瞬間のカタルシスがない。

金持ちの坊っちゃん殺す瞬間がそれっぽい感じですがもっと馬鹿にされたり、相手が折れ強えーから的なテンションでガンガンくるなどすれば良いのですが、怪しいおっちゃんが部屋に乗り込んできて警戒してたらやっぱ強かったです的な感じ。

最終的な元同僚戦もおいおいお前ら一人ずつ戦い挑むなよ的な感じで何も危機感なく一人ひとり処理する感じ。なんか一回ボコボコにされるとか、死にかけるシーンがあっても良かったのかなと。

あと色々あるものは使っていたが1の最終戦には

 

2点目のヒーロー的になりすぎてる問題。

これはこういった路線で行く感じなので仕方ない部分だが、ちょっとヒーロー的すぎるかなと。人のためにという感じが強すぎて変態感が減っていたような。もっと触れたらやべーやつに触れちゃったな感が欲しかった。自分から人殺しに行っているような。

 

3点目の殺しすぎ問題は2点目のヒーロー問題につながるのだが、積極的に人助けのために動いているためそこらじゅうで人殺してる。正直そんだけ殺せば何かしら目つけられるだろと。最近見たデスウィッシュもあまりリアルではないけれども一応報道で取り扱われて当事者がわかっていないなどの描写があり、みんながそれを知りたがっていてバレるかばれないかという話があったが今回は一切なしで殺しまっくっているので違和感はある。

 

とこんな感じで問題感は感じてしまった。もっと次があるなら変態的な最強戦士で触れちゃいけないやつに触れてしまった的なストーリーにしてくれたほうが自分は好きかなと思う。今回は積極的に殺しすぎててと思ったがそうでもしないと仕方ないの部分はあるのかな。

今作のもと同僚の特殊部隊の家で家族に会って良い家族だという話をしながら追い詰めていき、最終的に子供が後ろで送り迎えの準備をする中で同僚4人に向かってお前ら全員殺すからと笑顔で伝えて子供を抱きかかえながら笑顔を崩さず子供を車に連れて行くシーンなんて変態度最高潮の場面みたいなこいつ自分の正義のためなら何でもするんだ的なのをもっと見たい気がする。